英語学習

【問題解決】シャドーイングができない6つの理由【スキル4つと2つの間違い】

 

「リスニング力アップの為に、シャドーイングシャドーイングを始めたけど、なにこれ全然出来ない・・・早すぎてついていけないし、単語も少ししか拾えない。なんでシャドーイング出来ないの?出来ない理由と、どうすればできるようになるのか?その方法が知りたいです」

 

ポイント

  • そもそもシャドーイングってなに?【リスニング力を底上げする学習法】
  • シャドーイングで得られる効果とは?【聞き取れない英語を特定】
  • シャドーイングができない6つの理由【スキル4つと2つの間違い】
  • シャドーイングの正しいやり方【効果を最大限発揮する方法】
  • 【シャドーイングのコツ】やる時は恥じらいを捨てろ【気を付けるべきポイント】
  • それでもシャドーイングが出来ない場合は?初心者にも効果的?

 

本記事を書いているわたしは、現在カナダ在住。新卒でサラリーマンになり、3年後にフィリピン留学へ。その後は、オーストラリアとカナダでワーキングホリデーを行う。英語を勉強し始めたのは、会社員になってから。当時の英語力は、be動詞が分からないレベル。独学で英語を勉強しつつ、留学も経験し、現在のTOEICのスコアは820点

 

よく「リスニングを伸ばしたいならシャドーイングがおすすめ!」って見かけますよね。
でも実際やってみるとめちゃくちゃむずかしい・・・

 

わたしもシャドーイングがまだ慣れていな頃は、全然音声に追いつかないし、聞き取れませんでした。

 

しかも、シャドーイングは間違ったやり方でやっていても効果が出ません。
「シャドーイングを続けてるけどなかなか効果が出ないな・・・」という方は、もしかしたら方法が違っているかも・・・

 

本記事では、シャドーイングが出来ない理由と、正しいシャドーイングの方法を解説します。

 

Contents

そもそもシャドーイングってなに?【リスニング力を底上げする学習法】

 

シャドーイングとは、聞こえてきた英語を、そのまま声に出し発話するリスニングの勉強法です。

 

影のように後ろを追いかけていくことから「シャドー(影)イング」と呼ばれています。

 

イメージは下記のように

お手本)what are the most interesting things happen at school?
自分)   what are the most interesting things happen at school?

時間の感覚としてはお手本が聞こえてから0.5秒ぐらい後を追いかける感じです。

 

シャドーイングで得られる効果とは?【聞き取れない英語を特定】

 

シャドーイングは、聞き取れない英語を特定することに用いります。
聞き取れなかった英語を特定することで「なぜ聞き取れなかったのか?」原因を探ることが出来ます。

 

たとえば、

お手本をコピー出来た→聞き取れている
お手本をコピー出来なかった→聞き取れていない→知らない単語だった→単語を覚える

このように、原因(知らない単語だった)を解決(単語を覚える)ことで、聞き取れるようになる。結果リスニング力が上がる、ということに繋がります。

 

なので、シャドーイングの最大の効果は「リスニングの向上」と言えるでしょう。
よく、シャドーイングは、「スピーキング力を鍛えるのにおすすめ」と言われていますが、あくまでもスピーキング力や発音は、副次的に得られる効果です。

 

メインで得られる効果はリスニング強化

 

さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

 

シャドーイングを出来るようになるとなにがいいの?

 

上記で少し説明しましたが、シャドーイングによって、副次的な効果として、スピーキング力や、正しい発音が身につきます

 

また、聞こえてきた英語をそのまま発話するので、瞬発力も鍛えられます。

 

英語の瞬発力とは、聞こえてきた英語を、「英語のまま理解し返事をする」ということです。

 

たとえば、みなさんが瞬発的に返せるフレーズとして、

“How are you?”と聞かれれば、とっさに“I’m Fine”と返せるはず。

シャドーイングでは、このような瞬発的に返せるフレーズも身につけることが出来ます。

 

シャドーイングができない6つの理由【スキル4つと2つの間違い】

 

シャドーイングが出来ない理由を見ていきます。

 

シャドーイングができない理由①:そもそもシャドーイングに必要なスキルが足りていない

 

シャドーイングに必要な要素とは

  • 単語力
  • 基礎文法
  • 正しい発音の知識
  • 英語のリズムについての知識

 

単語や文法は、最低でも中学英語レベルの知識が必要。
なぜなら、ほとんどの英文が、中学英語で成り立っているからです。

 

そもそも、知らない単語や理解できていない文法は、聞き取ることが出来ません。

 

英語のリズムとは、「音の強弱」や「音のつながり」「音の脱落」の事を言います。
英語は、日本語と違い、発話にリズムがあります。

重要な部分ほど「強くゆっくり」と発音し、それ以外は「弱くはやく」発音します。

最低でも、強く発音されている部分を聞きとることが出来ないと、シャドーイングをすることはできません。

 

英語の基礎知識については下記記事を参照。

 

音のつながり(リエゾン)や音の脱落(リダクション)は、シャドーイングしながら身につけることが出来ますが、最低限の知識は仕入れておきましょう。

 

2つの音の変化について簡単に説明すると

  • リエゾンとは、単語同士が繋がって音が変化すること。
    たとえば、「check it out(チェック イット アウト)」を「チェキラッ」と発音するようなこと。
  • リダクションとは、スペルにはあるが、発音するときには音が消える(脱落)する単語のこと。
    たとえば、「morning(モーニング)」はスペルに“g”が入っているが、発音するときには「モーニンッ」と、音が消えます。

 

音が繋がる(リエゾン)や音が消える(リダクション)には、パターンが存在するので、覚えておくと、スムーズにシャドーイングが出来ます。

 

英語のリズムや音の変化については下記の記事で基礎知識を身につけることが出来る参考書を紹介しています。

 

シャドーイングができない理由②:リスニングを身につけるプロセスを理解していないから

 

リスニングを身につけるプロセスを理解していないと、「何が必要なのか?」「なにをすればいいのか?」を正しく理解することが出来ません。

リスニングのプロセスとは、主に「音声知覚」と「意味理解」の事を指します。

音声知覚とは「英語を聞き取る」ことを指します。
聞き取った英語を理解することを「意味理解」と言います。

 

英語を聞き取って→意味を理解する

これが、リスニングを身につけるプロセスです。
そして、意味を理解するのに必要なのが、最初に説明した「単語力や文法、英語のリズム」といった知識です。

 

言われてみれば当たり前のことかもしれません。

 

しかし、シャドーイングが出来ない方は「意味ばかり考えて」いませんか?
「単語力や文法の知識」はついていますか?

 

すぐシャドーイングを始めてリスニング力を強化したいと思いますが、基礎的な部分を理解していないと、効果は期待できません。

 

まずは、リスニングのプロセスを理解し、必要な英語の知識を蓄えることが、シャドーイングがうまくなるコツです。

 

シャドーイングができない理由③:間違った方法でシャドーイングしている

 

上記で紹介した原因に当てはまらない方は、下記のような間違った方法でシャドーイングをしている可能性があります。

  • 初めてやる教材でいきなりシャドーイングをしている
  • そもそもシャドーイングが合っていない

 

初めての教材で、いきなりシャドーイングをするのは、バスケット選手が目隠しをしてシュートを打つのようなものです。

 

単語や文法を理解していないのに、シャドーイングをしても聞き取ることはできません。バスケットも、シュートフォームや、ゴールまでの距離など、練習が必要です。

 

ですが、上級者レベルになれば、いきなりシャドーイングをしてもOK。バスケット選手も、上級者は、目隠ししてゴールを決めることが出来ます。

 

とくに、TOEICのテストを受ける予定があるかたは、初めて聞く英語を理解する力が必要なので、いきなりシャドーイングで大丈夫です。

 

また、人よっては「シャドーイングがどうしても合わない」という人もいます。
ですが、「合わない」と判断するには、ある程度、英語が聞き取れていることが条件です。

 

「英語は聞き取れているし、意味も理解できる。けど、シャドーイングだけ出来ない」という方は、合わないだけかもしれません。記事後半で、別の方法を解説します。

 

英語が聞き取れていないのに、シャドーイングが出来ない人は、そもそものリスニング力が低すぎるだけなので、まずは「単語の知識や文法、英語のリズム」といった基礎英語を身につけましょう。

 

シャドーイングをやる前に【種類について認識しておく】

 

ここからは、シャドーイングについて詳しく解説していきます。
がその前に、シャドーイングの種類について簡単に解説。

 

とくに種類の名前等は覚えなくて大丈夫です。こんな方法があるのか・・・ぐらいで読み進めて下さい。

意味を理解せずに行う「プロソディ・シャドーイング」

 

プロソディ・シャドーイングとは、発音に集中したシャドーイング方法で、意味を理解する必要はありません。

 

聞こえてきた英語を、忠実に再現するように発話していきます。

 

日本人は特に、「ジャパニーズアクセント」と言われるぐらい、英語の発音がひどいので、「発音を直したい」「正しい発音を身につけたい」という方におすすめの方法。

 

意味を理解する「コンテンツ・シャドーイング」

 

コンテンツ・シャドーイングは、意味だけに集中してシャドーイングをする方法
発音は気にせず、意味を理解することだけに意識して行っていく。

 

英語の語順は、日本語と反対で、前から順に理解していかなければいけません。コンテンツ・シャドーイングを行うことで、英語の語順のまま理解できるようになります。

 

シャドーイングの正しいやり方【効果を最大限発揮する方法】

 

ここからは、シャドーイングのやり方についての解説です。
シャドーイングの効果は最初に説明した通り「リスニング力の強化」

 

この効果を最大限に発揮するための手順は下記の通り

  1. スクリプトを見ながら音声を聞く【内容の理解】
  2. スクリプトは見ずにシャドーイング【問題の特定】
  3. スクリプトを見ながらシャドーイング【原因の解明】
  4. 特定した問題にあわせた知識を身につける【問題の解決】
  5. 完璧にコピーできるようシャドーイングを続ける【リスニング力強化】

 

詳しい解説は››リスニング学習にシャドーイングが効果的な4つの理由【丁寧な解説】でしていますので参照ください。

 

手順①:スクリプトを見ながら音声を聞く【内容の理解】

 

まずは、スクリプト(英文)を見ながらリスニングして、内容を理解しましょう。
完璧に理解する必要はありません。6割ぐらいで大丈夫です。

 

ただし、半分以下しか理解できない場合は、まだシャドーイングするレベルには達していません。先に基礎英語力を身につけましょう。

 

また、ここではまだわからない単語や文法などは調べる必要はありません。
この時点で調べていると効率が悪いので、あくまでも「全体の内容を理解する」という意識でリスニングしてください。

 

手順②:スクリプトは見ずにシャドーイング【問題の特定】

 

このパートからシャドーイングをしていきます。

 

記事冒頭で解説した通り、聞き取れない英語を特定していきます。

 

英語が早くてついていけない・・・という方は、はじめは1文ずつやフレーズ毎で大丈夫です。慣れてきたら徐々に、シャドーイングするパートを増やしていきましょう。

 

手順③:スクリプトを見ながらシャドーイング【原因の解明】

 

手順②で特定した、聞き取れなかった箇所の原因を解明します。

 

たとえば、聞き取れない原因には下記のようなものがあります。

  • 知らない単語だった
  • 文法が分からなかった
  • 英語のリズム(リエゾンやリダクション)が分からなかった
  • 覚えていた単語の発音が間違えていた

このパートで解明した原因を、次の手順で解決していきます。

 

手順④:特定した問題にあわせた知識を身につける【問題の解決】

 

手順③で解明した原因を、解決していきます。

 

たとえば

  • 知らない単語だった→単語について調べる
  • 文法が分からなかった→文法をやり直す
  • 英語のリズム(リエゾンやリダクション)が分からなかった→英語のリズムについて勉強する
  • 覚えていた単語の発音が間違えていた→正しい単語の発音を身につける

単語や文法は、もともと予備知識がある分、正しい知識を仕入れるのは容易ですが、英語のリズムや正しい単語の発音などは、学校ではあまり詳しく習いません。

 

特に発音は、カタカナ英語が定着しているので、固定概念にとらわれて聞き取れないことがよくあります。

たとえば

「virus」は、カタカナ英語で“ウイルス”と発音しますが、正しくは「ヴァイルス」と発音します。

スクリプトをみればわかるのに・・・という方は、正しい発音の知識がない場合が多いです。

 

下記記事では、正しい発音や英語のリズムを中心に学べる参考書を紹介しています。

 

手順⑤:完璧にコピーできるようシャドーイングを続ける【リスニング力強化】

 

以上が、シャドーイングを正しく用いたリスニングの学習法です。

 

手順②~④を繰り返して、完璧にコピーできるよう練習あるのみ。

 

尚、ここで先ほど紹介した「プロソディ・シャドーイング」や「コンテンツ・シャドーイング」が活きてきます。

 

たとえば、

英語のリズムや発音の練習→プロソディ・シャドーイング
単語や文法を理解する練習→コンテンツ・シャドーイング

また、ここまで説明したシャドーイングを行うと、リスニング力だけではなく、スピーキング力、きれいな発音、英語の瞬発力も格段に上達しています。

 

シャドーイングができない人が【気を付けるべきポイント】

 

ここでは、シャドーイングが出来ない方向けに気をつけるべきポイントを紹介します。

 

シャドーイングができない人が気を付けるべきポイント①:自分のレベルにあった教材を選ぶ

 

自分のレベルに合っていない教材は、内容を理解することが出来ないのでNG

 

シャドーイングのやり方手順①で説明した通り、6割程度は内容を理解できる教材を選びましょう。

 

わたしがおすすめするのはアルク社出版の「話す英語 実戦力徹底トレーニング

使うことを目的とした英語、つまり実践向けの英語を学ぶことが出来る1冊。
章ごとに「問い合わせ」や「依頼する」など、目的がはっきりしているので分かりやすい。
もともと、自習用の書籍なので、「想定された場面に対して自分で考えた英語を用意する」という学習が出来るのも、おすすめするポイント。もちろん解答例もあります。

 

たとえば、問い合わせの章では

「取引先のイベントに招待されたが、会場が分からない。近くに居た人に、会場の場所を聞こう」こういった場面で、英語で質問する内容を自分で用意して回答。
付属された音声では、相手が相づちをうっているので、それに合わせて回答していく。正しい発音や英文は、解答例で練習。

このように、シャドーイングだけではなく、英作も出来るのが本書の良いところです。

 

尚、本書は1冊2,750円ですが、月額980円でKindle Unlimited(Kindle本読み放題)に加入したほうがお得です。
Kindle Umlimitedには、本書以外にも、たくさんの英語学習教材が読み放題に対応しています。
また、教材だけではなく、漫画や小説も読み放題、30日間は無料のお試し期間がありますので、期間中に勉強し終えれば実質無料です。
››Kindle Unlimited公式ページ

 

 

シャドーイングができない人が気を付けるべきポイント②:時間を決めて毎日継続すること

 

リスニングもそうですが、英語学習において継続することは必須。
スポーツと同じで、1日休めば取り戻すのに3日かかります。

 

1日3時間とは言いません。30分でいいので勉強する時間を作りましょう。
シャドーイングする英語の音声は3分程度で大丈夫です。3分の内容を上記で解説した手順を踏みながら、30分かけて毎日繰り返す。

 

とりあえず1か月継続できれば、【習慣化】されますので、徐々に勉強時間を増やしていけば問題ありません。

 

【シャドーイングのコツ】やる時は恥じらいを捨てろ

 

ここでは、シャドーイングをする時のコツを解説します。

シャドーイングやリスニングについてのコツは››英語のリスニング力を爆上げする6のコツ【結論、コツ以外にも知識が必要】でも解説していますが、ここではもっと根本的なコツを紹介します。

 

シャドーイングのコツ①:恥じらいを捨てる

 

シャドーイングをする時は、お手本を完璧にコピーしなければいけません。
ただ英語を発話することに慣れていない私たちは、英語を話すのが恥ずかしいと思ってしまいがち。

 

しかし、それではシャドーイングの意味がありません。
お手本の発音やリズムを完璧に真似しましょう。

 

ドラマや映画でシャドーイングをしている人は、その役になりきりましょう。
ネイティブの人はよく話す時に、大げさなジェスチャーをしますよね?それも真似します。

 

意外とジェスチャーを身につけておくことは大事。
けっこうそれで伝わる場合はあるからです。

 

シャドーイングのコツ②:自分の発話を録音してみる

 

自分の発話状態を把握しておくことは、正しい発音や英語のリズムを身につけるうえで必要になります。

 

最初は、穴があったら入りたい・・・と思うぐらい悲惨な感じがしますが、徐々に上達していくことを感じることが出来るので、モチベーションの維持にもつながります。

 

「最初はめちゃくちゃひどい発音だったのに、最近ちょっとネイティブっぽく聞こえる」って思ったら嬉しいですよね。

 

結果、英語学習を継続することにもつながりますので、ぜひ自分の発話を録音してシャドーイングしてみて下さい。

 

それでもシャドーイングが出来ない場合は?【別の方法を試してみる】

 

ここまで、シャドーイングについて解説してきましたが、それでもシャドーイングが出来ない・・・という方は、別の方法を試してみるのも1つの手です。

 

それでもシャドーイングが出来ない場合の対象法:ディクテーションを試してみる

 

ディクテーションとは、聞こえてきた英語を、そのまま書き取るというリスニングの学習法。書き取れなかった=聞き取れていない・・・このように聞き取れなかった英語を特定するときに用いる。

簡単に言えば、シャドーイングの書き取りバージョンです。

 

違いは、副次的に身につけられるスキルが違うこと。

シャドーイングは、正しい発音や英語のリズム、スピーキング力でしたが、
ディクテーションは、正しいスペルやライティング力を身につけることが出来ます。

 

シャドーイングもディクテーションも、聞き取れない英語の特定に用いるなら、どっちのほうがいいの?と思うかもしれません。

 

››リスニング学習にシャドーイングが効果的な4つの理由【丁寧な解説】でも解説していますが、発音やスピーキング力が身につくという理由から、わたしはシャドーイングをおすすめしています。

 

なぜなら、英語を学ぶことの最終目標は、英語が話せるようになること。
それには、ライティング力より、スピーキング力が身についたほうが効率的と考えているからです。

 

しかし、どうしてもシャドーイングが出来ない・・・という方は、ディクテーションを試してみるのもいいかもしれませんね。

 

シャドーイングは初心者にも効果的?【結論、選ぶ教材による】

 

初心者の方でも、スクリプトを見ずに内容を理解できる教材であれば、シャドーイングする価値はあります。

 

しかし、「どの教材をリスニングしても全く聞き取れない・・・」という方は、先に基礎英語を身につけることが近道。

 

理由は、シャドーイングのやり方の手順で解説した通り、非効率的だから。

リスニングする→聞き取れなかった→基礎英語を勉強する

よりも最初から基礎英語を勉強すれば、2工程飛ばすことが出来ます。

 

リスニングを身につけるプロセスでも解説した通り、聞き取った英語を理解するには、知識が必要です。

 

基礎英語ばかりで遠回りしている感じがしますが、何事も基礎が1番大事。

 

シャドーイングにおすすめの教材【音声とスクリプトを用意】

 

ここでは、シャドーイングにおすすめの教材を紹介します。

 

シャドーイングにおすすめの教材①:音声とスクリプトがついている教材

 

基本的に、音声とスクリプトがあれば、教材はなんでも大丈夫です。

 

先ほどわたしが紹介した「話す英語 実戦力徹底トレーニング
でもいいですし、持っている教材があれば、それでOK。

 

欲をいえば「秒数単位で巻き戻し機能がついている」「音声の速度変更機能がついている」教材であればベスト。

 

シャドーイングにおすすめの教材②:海外ドラマ

 

シャドーイングのコツでも解説した通り、海外ドラマでは、役になりきってシャドーイングが出来るため、リスニング教材のような「マンネリ化」した英語ではなく、「生きた英語」を身につけることが出来ます。

 

また、俳優にはいろんな国籍の人たちがいます。なかには非ネイティブ国の人もいるでしょう。

 

そういった俳優からは、英語の「訛り」を学ぶことが出来ます。

 

英語の訛りとは、国によって得意な発音、不得意な発音、独特のイントネーションやリズムなどを言います。

 

たとえば、

わたしたち日本人は、カタカナ英語の発音ですし、“L”と“R”の使い分けが苦手。他には、インド系の人の英語は、巻き舌で早口なのが特徴ですし、フランス人も、インド系とは違った巻き舌英語を話します。

このようないろんな国籍の「訛りを聞き取る力」を身につけておくことで、海外へ旅行したときや、住んだ時に困ることはなくなります。

 

わたしは現在カナダに在住していますが、行きつけのカフェの店員さんはみんなインド系の人ですし、レストランで働いているのは、ワーホリの韓国人や中国人が多いです。

 

このように、

海外の飲食店などで働いている方は非ネイティブであることのほうが多い。
たぶん、英語の訛りに慣れていない人は、初見で聞き取ることは難しいです。
わたしでもやっと慣れてきたところなので・・・

 

以上の点から、海外ドラマでシャドーイングすることは、実践向きということでオススメ。

 

まとめ:シャドーイングができない原因を潰してリスニング力を底上げしよう

 

以上、「シャドーイングが出来ない理由」「シャドーイングの正しいやり方」をメインに解説しました。

 

本記事を読めば、以上の2点は理解できたはず。

あとは、

出来ない理由を潰して→「シャドーイングが出来る」+正しい方法でシャドーイング、結果リスニング力が格段に上達します。

また、シャドーイングを行うことで、副次的にスピーキング力も底上げされています。

 

これで英語はマスターした・・・と言いたいところですが、「英語が聞き取れる」「スピーキングが出来る」と「英語が話せる」は別問題です。
TOEICハイスコアの人でも、英語が話せないのは「英語を話す技術」を持っていないから。

 

日本でTOEICというと、リスニングとリーディングだけのテストなんですよね。
(スピーキングとライティングのTOEICもあります)

英語を話す技術は、どうしても実践式のレッスンや会話する相手が必要です。

 

「海外旅行で使えるぐらい英語が話せるようになりたい」「仕事でどうしても英語が必要になった」でも、出来るだけお金はかけたくない・・・

 

安心してください。本記事で紹介した方法は、ほぼお金をかけることなく実践することが出来ます。
しかし、先ほども書いた通り、会話する技術だけは、どうしても相手が必要になります。
逆説的に言えば、会話する技術以外は、自分ひとりですべて出来ることです。

 

下記の記事では、ニーズ別に英会話スクールやオンライン英会話を紹介しています。

 

「オンラインと対面式レッスン両方を受けたい方」や「短期間で集中的に英語力を伸ばしたい方」など、4パターンで紹介。

 

本記事で身につけたスキルを持って、英会話を習えばすぐに英語を話せるようになります。
理由は、ただ「英語で会話することに慣れていないだけ」だから。

 

英語を話すことに自信さえつけば体験レッスンでやめてもOK。その場合、ほぼ無料で英語を身につけたことになりますね!

 

ぜひシャドーイングを身につけて、短期間で英語を話せるようになってください。

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