英語学習

【TED】リスニング学習に『おすすめのTED Talks5選+α』【学習の進め方を丁寧に解説】

 

「リスニング強化のためにTEDを見ればいいって聞いたけど、ただ見てればいいの?動画は何でもいい?TEDを活用したリスニング学習の方法とおすすめの動画が知りたいです」

 

このような疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • TEDとは『無料で著名人のプレゼンテーションを聞ける』ツール
  • TEDを使ったリスニング学習が『効果的な理由』
  • TEDを活用した『リスニング学習の進め方』
  • リスニング学習に『おすすめのTED Talks5選』
  • リスニングを強化するには『TED Talksの選び方』にも気をつけよう
  • TEDで培った『リスニングを活用する場』を設けよう

 

本記事を書いているわたしは、現在カナダ在住。新卒でサラリーマンになり、3年後にフィリピン留学へ。その後は、オーストラリアとカナダでワーキングホリデーを行う。英語を勉強し始めたのは、会社員になってから。当時の英語力は、be動詞が分からないレベル。独学で英語を勉強しつつ、留学も経験し、現在のTOEICのスコアは820点

 

TEDでリスニング学習をするといい」英語を勉強している人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。

 

では、見る動画は何でもいいのか?ただ、見ているだけでいいのか?答えは、否です。

 

本記事では、TEDを活用したリスニング学習に効果的な学習の進め方と、英語を勉強するのに最適なおすすめの動画を5つ紹介します。

 

Contents

TEDとは『無料で著名人のプレゼンテーションを見れる』ツール

 

TEDを知らない人のために、簡潔に説明します。

 

TEDとは、毎年カナダで開かれるカンファレンスの事を言います。様々な分野から、約70名が集まり、プレゼンテーションを披露します。

 

経営者から、学者、女優など、分野は多岐にわたります。中には、ビルゲイツやスティーブジョブスも、TEDでプレゼンをしました。

 

上記のような著名人のスピーチを、無料で見ることが出来るツール、それが「TED Talks」です。

 

TEDを使ったリスニング学習が『効果的な理由』

 

では、なぜTEDを使ったリスニングが効果的なのか?

 

理由は下記の通り

  • いろんな国の人の英語が聞ける
  • 1本の動画が5分~10分前後
  • スクリプトを見ることが出来る
  • 見たい場所からすぐに見直すことが出来る
  • 分からない単語があっても日本語訳を見ることが出来る

 

それぞれ順番に解説します。

 

TEDを使ったリスニング学習が効果的な理由①:いろんな国の人の英語が聞ける

 

2020年現在、世界で英語を話す人口は、約17.5億人です。

 

ですが、その17億人のうち、ネイティブは約4億人。それ以外は、非ネイティブの人になります。

 

つまり、英語を話す人の約80%が非ネイティブということになります。

 

非ネイティブが話す英語には、その国特有の「訛り」があります。

 

もちろんわたしたち日本人の英語も訛っています。海外では「ジャパニーズイングリッシュ」なんて呼ばれ方をします。

 

同じアジア圏内でも、韓国と中国では、また違った訛りがありますし、インド系の人たちも訛りが強いです。

 

たとえば、インド系英語の訛りは、巻き舌で早口な英語。わたしたち日本人の英語は完全にカタカナ英語です。

 

このような「英語の訛り」というのは、リスニング教材では学ぶことが出来ません。せいぜい、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語ぐらいでしょう。

 

TEDでは、様々人たちがスピーチをするので、色んな英語、訛りに触れることが出来ます。

 

TEDを使ったリスニング学習が効果的な理由②:1本の動画が5分~10分前後

 

TEDの動画は、1本大体5分~10分ぐらい、長くても20分程度のものが多いです。
海外ドラマや映画は、短くても40分~1時間、長いものだと2時間ぐらいありますよね。

 

正直、リスニング学習において1時間の動画は不要です。
集中力が持ちません。

 

その点、TEDは1本が短く、内容がとてつもなく濃い

 

Youtuberがダラダラ話している5分と違い、5分でめちゃくちゃ中身のある話をしているので、普通に見るだけでも勉強になります。

 

TEDを使ったリスニング学習が効果的な理由③:スクリプトを見ることが出来る

スクリプトとは、セリフを文字に起こしたものです。

 

TEDでは、日本語、英語の両方のスクリプトを見ることが出来ます
リスニング学習において、スクリプトは必須です。
文章の構造を確認したり、シャドーイングをするときに使います。

 

Youtubeは、字幕をつけることが出来ますが、スクリプトは手に入りません。

 

スクリプトの入手方法は下記の通り

 

TEDを使ったリスニング学習が効果的な理由④:見たい場所からすぐに見直すことが出来る

 

リスニング学習をしている時に、「もう一度この場所の英語から聞き直したい」時がありますよね。

 

しかし、Youtube然り、リスニング教材においても、最初から巻き戻すか、10秒だけ戻すとかしかできませんよね・・・

 

TEDでは、下記のように聞き直したい英語を指定することで、その箇所から聞き直しが出来ます。

 

TEDを使ったリスニング学習が効果的な理由⑤分からない単語があっても日本語訳を見ることが出来る

 

海外ドラマや映画で、勉強をしている時に、分からない単語が出てきたら、いちいち辞書やスマホで調べるのって面倒ですよね。

 

TEDでは、先ほども書いた通り、日本語のスクリプトがあるので、わざわざ調べる必要がありません。

また、話している箇所を青文字で記してくれているので、分からない場所をすぐに特定することが出来ます。

 

TEDを活用した『リスニング学習の進め方』

 

TEDを活用した学習の進め方は下記に通り

1. まずは『英語字幕付き』で一通り見て内容を理解する
2. 『シャドーイング』で聞き取れていない箇所を特定
3. 『聞き取れなかった原因』を追究
4. 聞き取れなかった箇所を『繰り返し練習』
5. 2~4を何度も繰り返し『完璧になるまで行う』

 

それぞれ順番に解説します。

 

TEDを活用したリスニング学習の進め方①:『英語字幕付き』で見て内容を理解する

 

参考の為に以下の動画を使います。

3分ぐらいの短い動画ですので、時間がある方は一度見てから続きを読んでください。
成功するための8つの秘訣」について解説しています。

 

まず動画を英語の字幕付きで見ます
分からない単語、文法は飛ばして大丈夫です。

 

この時に、「内容の半分ぐらいは理解できた」という方は、次のセクションに進んでください。
全く分からなかった」という方は、残念ながら、まだTEDでリスニング学習をするレベルに達していません。

 

TEDでリスニングを行う前に、基礎英語力をみにつけましょう。中学生レベルで大丈夫です。

 

上記の動画は、ほとんど中学生で習う単語、文法しか出てきません。

 

下記の記事で初心者向けの教材を紹介しているので参考にしてください。

 

TEDを活用したリスニング学習の進め方②: 『シャドーイング』で聞き取れていない箇所を特定

 

次に行うのは、「聞き取れなかった箇所の特定」です。

 

聞き取れなかった箇所の特定には、シャドーイングが有効です。

 

シャドーイングとは、聞こえてきた音声を、そのまま声に出して追いかけるという勉強法です。

 

たとえば、上記で紹介した動画の冒頭

音声:This is really a two-hour presentation I give to high school students, cut down to three minutes.
自分:   This is really a two-hour presentation I give to high school students, cut down to three minutes.

 

このように、少しあとから追って、音声の真似をします。

 

真似をして

完璧に真似が出来たら→聞き取れている
真似が出来なかったら→聞き取れていない

 

このように、特定することが出来ます。

 

シャドーイングは、出来るだけスクリプトを見ずにすることをおすすめします。
なぜなら、聞き取れなかった箇所を正確に特定することが出来ないからです。

たとえば

This is really a two-hour presentation I give to high school students

 

の場合、特に難しい単語もなくスクリプトを見れば、意味も分かります。
しかし、太字で表した部分などは、弱く発音しているので、聞き取れない場合もあります。

 

本来は、聞き取れなかった原因が、「英語のリズムに対応出来ていなかったと判明するのですが、スクリプトを見ながらでは、理解していると勘違いして見落としてしまいます。

 

なので、出来ればスクリプトは見ずに。

 

難しければ、スクリプトを見ながら、一度動画を通して見て、再度スクリプト無しで、シャドーイングすることをおすすめします。

 

TEDを活用したリスニング学習の進め方③:『聞き取れなかった原因』を追究

 

先ほど少し説明しましたが、シャドーイングで聞き取れなかった箇所を特定したら、次は「どうして聞き取れなかったのか?」原因を解明する必要があります。

 

聞き取れない原因は以下のようなものがあります。

単語を知らなかった
文法が分からなかった
英語のリズムが分からなかった
単語の発音を間違って覚えていた

 

英語のリズムとは、音の強弱や音のつながり(リエゾン)の事を言います。
英語には、強調するところは強くそれ以外は弱く発音します。単語によっては、ほとんど発音しないものあります。

リエゾンとは、単語同士が繋がって音が変化することを言います。たとえば、「Take it(テイク イット)を「テイキッ」と発音するような単語です。

 

このような、音の変化についての知識が無ければ、英語を聞き取ることはできません。

 

また、わたしたちはカタカナ英語が、身に沁みついているので、間違った発音で覚えている単語がかなりあります。

 

たとえば、「virus」は、カタカナ英語で発音すると「ウイルス」になりますが、正しくは「ヴァイルス」と発音します。

 

このように、正しい英語の知識が無ければ、英語を聞き取ることはできません。

 

では、先ほどの例文の場合

This is really a two-hour presentation “I give to” high school students, “cut down” to three minutes

 

太字で記した、2箇所が聞き取れませんでした。スクリプトを見れば、分かるのになぜなのか?

原因は

“I give to”は、弱く発音されていて聞き取れなかった。
“cut down(カット ダウン)”は、「カッダン」のように、リエゾンだったから聞き取れなかった。

 

ということが判明しました。

 

このように、原因を解明することで、その後の勉強法が分かります。

 

TEDを活用したリスニング学習の進め方④:聞き取れなかった箇所を『繰り返し練習』

 

上記で、原因が判明すれば、後は正しい英語の知識を身につけるのみです。

 

たとえば、

単語が分からなかった→単語の意味を理解する
文法が分からなかった→文法をやり直す
音の変化が分からなかった→音の変化について学習する
単語は知っていたが聞き取れなかった→正しい発音を覚え直す

 

これらの学習は、スクリプトではなく、参考書を使って勉強し直しましょう。
理由は、先ほども書いた通り、正しい知識を身につけるため

 

特に難しい参考書は必要ありません。むしろ基礎をしっかり丁寧に解説しているものがオススメです。
下記の記事では、基礎英語を丁寧に解説している参考書を紹介しているので参考にしてください。

 

TEDを活用したリスニング学習の進め方⑤:2~4を何度も繰り返し『完璧になるまで行う』

 

基本的にリスニング学習は、上記で説明した「特定」と「解明」を繰り返すだけです。
これを、1本の動画を完璧にコピー出来るようになるまで行います。

 

1本を完璧にコピー出来れば、かなりリスニング力は上がっているはず。

 

しかし、完璧になる前に他の動画へ移ってしまうと、また一から覚え直しです。
覚えれる量には限界があるので、覚えきってから他の動画を見るようにしましょう。

 

また、特定するだけならディクテーションでもいいの?と思うかもしれませんが、正しい発音を覚えることや、スピーキング強化の為にも、わたしはシャドーイングをおすすめします。

 

詳しくは>>リスニング学習にシャドーイングが効果的な4つの理由【丁寧な解説】をご覧ください。

 

リスニング学習に『おすすめのTED Talks5選』

 

ここでは、TEDの中でも、リスニングに適した5分~10分のおすすめ動画を紹介します。

 

リスニング学習におすすめのTED①:『The next outbreak? We’re not ready』

 

ビルゲイツがコロナを予言していたと言われたスピーチです。

 

エボラや医療系の単語が出てきますが、そこまで難しい内容ではありません。
これからの世の中をどう生き抜くのか?

 

現在の社会において見ておくべきスピーチです。

 

リスニング学習におすすめのTED②:『How to speak so that people want to listen』

 

ネガティブなことばかり言っていると、人は話しを聞いてくれなくなる。
人の声だけで戦争を始めることが出来るし、愛を語ることも出来る。

 

というような「人の声が持っている力」についてのスピーチです。

 

難しい単語はそこまでありませんが、「七つの大罪」など、独特な表現を使っているので、すこしニッチな単語が出てきますが、あとは基礎英語ばかりです。

 

リスニング学習におすすめのTED③:『Underwater astonishments』

 

深海生物」についてのスピーチです。

 

意外と魚類についての単語は知らない人が多いので、この動画を通して勉強することが出来ます。

 

深海探査系の動画が好きな人におすすめです。

 

リスニング学習におすすめのTED④:『A paln to recycle the unrecyclable』

 

リサイクル問題」についてのスピーチです。

 

話し手が子供なので、難しい単語は使われていません

 

環境問題などの、時事的な単語を勉強することが出来ます。

 

リスニング学習におすすめのTED⑤:『Grit:The power of passion and perseverance』

 

やり抜く力」についてのスピーチです。

 

リスニングもやり抜くことが大切。
この動画を通して、英語学習だけではなく、モチベーションも高めることが出来ます。

 

リスニングを強化するには『TED Talksの選び方』にも気をつけよう

 

TEDだったらどの動画を見てもいいのか?と思うかもしれませんが、どれでもいいわけではありません。

 

選び方を間違えれば、意味がなくなってしまうかもしれないからです。

 

じゃあ何に気を付ければいいのか?

 

TED Talksの選び方①:短い動画を選ぶ

 

TEDには、10分前後の動画が多いですが、中には40分ぐらいの動画もあります。
ですが、長すぎる動画はNG

 

理由は、最初に書いた通り、長すぎる動画は集中力が持たず、結果、継続できません

 

リスニング強化には、継続することが必須条件なので、短い動画をおすすめします。

 

TED Talksの選び方②:興味なるジャンルから選ぶ

 

TEDには、様々ジャンルの動画があります。
たとえば、「ビジネス」「デザイン」「建築」「音楽」「エンターテインメント」など。

 

興味のあるジャンルを選ぶことで、学習を継続することが出来ます。

 

ジャンルの選び方は下記の通り

 

また、「ジャンルを絞れない」「興味のあるジャンルが分からない」という方は、再生回数が多いものから選ぶといいでしょう。

 

再生回数順に並び変えるには、下記の通りです。

 

まとめ:TEDで培ったリスニングを『活用する場』を設けよう

 

以上、TEDを活用したリスニング学習とおすすめの動画を紹介しました。

 

本記事で紹介した方法で学習を進めていくと、かなりリスニング力は上がったはずです。

 

しかし、本当に上がったかどうかは実践で試してみなければ分かりません
なぜなら、TEDも海外ドラマも、ある程度台本があって、それに沿った話し方だから。

 

実際に会話するときと、リスニングで聞いていた英語ではまるで違います

 

リスニングを活用する方法としては、「英会話スクールの無料体験に行く」「オンライン英会話の無料レッスンを受ける」などがあります。

 

オンライン英会話の「レアジョブ」なら、2回分のレッスンを無料で受けることが出来ます

 

レッスンを受けてみて、聞き取れるならOK。無料体験で終わりましょう。
聞き取れなかったら「オンライン英会話を継続」または、「シャドーイングに戻る」です。

 

もしくは、レッスンではなく、友達と会話するような感じで話せる「英会話カフェ」でもいいかもしれません。ほぼ実践と同じなので、正確にリスニング力をはかれます。

 

詳しくは>>【無料あり】初心者にもおすすめの英会話スクール4社【ニーズ別】をご覧ください。「オンラインのみ」「オンラインと対面の両方」など、4パターンのニーズに分けて紹介しています。

 

人気記事【実体験で解説】何時間勉強すればリスニング力は上がるの?【結論、1日8時間×2か月】

-英語学習
-,

Copyright © ZERO English , All Rights Reserved.