このような悩みを解決します。
本記事の内容
- そもそも社会人に必要な英語力とは
- 忙しい社会人に最適な英語学習の参考書8選
- 社会人の英語学習は参考書とオンライン英会話で効率的に
- 社会人で英語学習が伸び悩む理由
本記事を書いているわたしは、日本で社会人を3年間しながら、英語を勉強し始め、フィリピン留学、オーストラリア・カナダのワーホリを経験。英語を勉強し始める前は、TOEIC400点でしたが、現在はTOEIC820点・IELTS 5.5です。
英語の勉強をやり直したい。けど、書店に行けば、参考書が色々あってどれを選べばいいのかわからない・・・忙しい社会人生活の中で、英語の勉強をやり直したくても、出だしで躓いてしまう方が多くいます。
本記事では、忙しい社会人の方でも、最適な英語学習が出来る参考書を紹介します。
Contents
そもそも社会人に必要な英語力とは
社会人に必要な英語力とは、目標によって違ってきますが、就職や転職をしたい方なら、多くの企業はTOEICのスコアを基準に判断します。
海外で就職がしたいという方なら、TOEFLやIELTSのスコアが必要になってくるでしょう。
大多数の方が、就職や転職を目的に、英語を勉強すると思いますので、ここでは、TOEICを基準に紹介します。
一般的に、日本の企業で目安となるTOEICのスコアは、600点~700点です。外資系企業を目指すなら、800点以上は必要になります。
参考:【ランキング】英語を使う仕事の年収は?【結論、英語力があれば年収はハネ上がる】
ただし、仮にTOEICが800点あっても、イコール英語が話せるというわけではありません。
TOEICの中でも色々と種類がありますが、一般的にTOEICと言われているのは、TOEIC Listening & Reading Test (通称:TOEIC L&R)という、聞き取りと読み取りのテストです。
もしも、総合的に英語力を上げたいのであれば、TOEFLの勉強を進めることをおすすめします。なぜなら、TOEICとは、TOEFLの簡易版であるからです。
また、将来的に海外で就職したい場合、TOEFLのスコアは評価されますが、TOEICのスコアは、あまり評価されません。
英語を勉強するならバランスよく鍛える
「TOEICを受けるだけなら、聞き取りと読み取りだけの勉強だけしとけばいいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
近年では、TOEICのもう一つのテスト、TOEIC Speaking & Writing(通称:TOEIC S&W)も注目され始めてきています。
これは、先ほども書いた通りTOEICのハイスコアを持っていても、英語が話せる人が少ないからです。TOEIC S&Wは、文字通り会話と、書き取りのテストです。
これにより、社会人から始める英語学習であっても、バランスよく勉強する必要があります。
どのくらいの期間が必要か?
現在の英語力によって時間は変わってきますが、一般的に英語で仕事が出来るレベルになるまで「約1,000時間」と言われています。以下は、現在のTOEICのスコアから、目標スコア到達する目安となる時間を表しています。
本来、1つの言語を学ぶには「2,000時間」必要と言われていますが、幸いにも、わたしたち日本人は、最低でも中高と6年間英語を勉強してきました。これは、他の非ネイティブの国から見ても、かなり長い期間勉強していることになります。6年間でする英語の勉強は「約1,000時間」と言われています。
1,000時間という数字をみて、絶望したかも知れませんが、スキマ時間を利用することで、1年足らずで達成できるものです。
たとえば、片道1時間の通勤なら往復で2時間、家に帰ってきて、ご飯を食べる前に30分、寝る前に30分の勉強時間を作ることで、1日3時間勉強することが出来ます。3時間毎日勉強すると、約1,000時間となります。
このように、英語学習は出来るだけ、継続しなければなりません。まずは、自分の現在の英語力を知ることから始めましょう。
社会人から始める英語学習のロードマップは>>社会人から英語を勉強する最適な進め方と勉強法【目標設定が最重要】で解説しています。
必要な参考書はスキルによって変わる
英語学習に必要なスキルとは、「単語力」「文法力」「リスニング力」「瞬発力」です。
これらが、1冊にまとめられている参考書もありますが、出来るだけ、1冊ずつスキルに特化した参考書を選びましょう。
なぜなら、まとめられているものは、1つひとつの内容が薄いからです。
忙しいのに、何冊もやっている時間はない・・・と思いますが、内容の薄い本では、英語は身につかず、結果、時間だけを無駄にしてしまいます。
また、よくある間違いとして、「同じスキルの参考書を何冊も買ってしまう」という方がいます。結論、1スキル1冊で十分です。なぜなら、他の参考書も似たような事を書いているからです。
何冊も買うなら、1冊を何度もやりこみましょう。ただ、問題集は何冊買ってもOKです。
問題集は、何週もすると答えを覚えてしまうので、違うものを選ぶようにしましょう。
忙しい社会人に最適な英語学習の参考書8選
ここでは、社会人向けに、英語の基礎からTOEIC対策まで、必要なスキル別に、参考書を紹介します。
英単語学習に最適な参考書『DUO 3.0』
英語の勉強を始めるなら、まずは単語を知らなければ始まりません。
単語の参考書は、この1冊で十分でしょう。
これ1冊で必要な単語は、ほぼまかなえます。
復習用のCDを一緒に使うことで、さらに効率よく勉強出来ます。
かなり量がありますが、わたしは下記のように勉強していました。
例文を読む
わからなかった単語を調べる
CDを聞きながらもう一度例文を読む
単語のテストをする
これをパートごとに行います。最後のテストでわからなかった単語は、翌日もう一度テストします。
月曜から金曜までは、パートを進め、土曜日は進んだパートの復習、日曜日にテストをしていました。
述語や短文で解説されているので、語彙力が格段に上がります。またCDを使うことで、リスニングも鍛えられます。
社会人から文法学習をやり直したい人向け『中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。』
中学英語の文法をもう一度やり直したい方向けです。
文字数が少ない代わりに、イラストを使って説明してくれているので、忙しい人でも勉強しやすいようになっています。解説動画もあるので、繰り返し勉強することが出来ます。
ほとんどの英文は、中学英語をもとに作られています。中学英語を理解しておくことで、TOEICや、その他応用するときに必ず役にたつので、文法が不安という方は、この参考書をおすすめします。
わたしは、下記のように勉強していました。
まずは1周参考書を進める
解説動画を見ながら、じっくりともう1周する
付属CDを聞きながら音声を追うように音読する
すべての練習問題をもう一度行う
基礎文法が出来ている方向けの参考書『仲本の英文法倶楽部―代々木ゼミ方式』
文法って難しいイメージがありますが、この参考書では、それを分かりやすく、面白おかしく解説してくれています。
すこし、やり過ぎかなってぐらいギャグを入れて解説していますが、それがかえって記憶に残るのでありかなっと思います。
わたしは、下記のように勉強していました。
まずは、1周読み進める
付属の問題集を解く
間違えた箇所をもう一度読み直す
間違えた箇所の問題を解く
これを2~3周繰り返します。
基礎リスニング学習に最適な参考書『英語耳』
リスニング学習を行うには、まず英語を聞き取る耳を作らなければいけません。英語耳では、日本人には聞き取るのが難しいと言われている英語の母音や子音を、詳しく解説しています。
正しい発音を勉強することで、単語1つひとつを区別して聞き取れるようになります。
わたしは下記のように勉強していました。
まずは1周付属CDを聞いてみる
参考書を使い音声を追いかけるように音読する
もう1度参考書なしでCDを聞く
聞き取れなかった箇所を再度音読する
聞き取れるようになるまで何度も繰り返す
ネイティブのスピードに慣れるリスニングの参考書『魔法のリスニング』
ネイティブのスピードに合わせたリスニングを勉強したい方向けです。
先ほどの「英語耳」で英語に慣らしていれば、十分聞き取れるスピードです。
「give me」を「gimme(ギミー)」と発音するようにアルファベットが記載されているので、発音も身につけることが出来ます。
わたしは下記のように勉強していました。
まずは1周付属CDを聞いてみる
参考書を使い音声を追いかけるように音読する
もう1度参考書なしでCDを聞く
聞き取れなかった箇所を再度音読する
聞き取れるようになるまで何度も繰り返す
使い方は英語耳と同じです。
速読力を鍛える参考書『英文速読トレーニング ソクトレ150【はじめて編】』
リーディングは、英文を読んで、内容を理解する必要がありますが、まずは早く読めるようにする練習が欠かせません。読むのが遅いと、読んでいるうちに試験が終わってしまいますからね。
ソクトレでは、300文字の分を2分で読むという練習を繰り替えします。
長文読解が苦手な方は、ソクトレから始めることをおすすめします。
また、参考書は苦手という方は、好きな小説の英語版を読んでもいいかもしれません。出来れば内容を完全に理解しているものだと、ストレスなく読めると思います。
TOEICのリーディングを意識した参考書『TOEIC TEST 速読WPMトレーニング(音声DL付)』
よくTOEICのリーディング力は、WPMという表記であらわされますが、WPMとは、word per minuteの略で、1分間に読める単語の数を表しています。平均的にTOEICの問題を解き終えるには150WPMの速さが必要と言われています。
TOEIC TEST 速読WPMトレーニングでは、part4のレベルに合わせた100ワードの問題から、part7の200ワードの問題を練習することが出来ます。
リーディングは、時間を図りながら問題をひたすら解いていくことが重要です。たとえば、TOEICのリーディングは75分なので、少し短めに65分ぐらいで設定しておきます。問題は解けたところまでを採点します。同じ時間内で、回答できる数をどんどん増やしていきましょう。
瞬間的に英語を作り出す参考書『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
英語の瞬発力というのは、瞬間的に英語を話せるようになる力の事を言います。
たとえば、海外旅行などに行った際よくあるのが、「言いたいことは頭の中でわかっているのに、口に出して言えなかった・・・」という経験です。
瞬間英作文トレーニングでは、左のページに日本語が書かれていて、それを10秒以内に英語へ直すという練習をします。
わたしは下記のように勉強していました。
一通り読んでみて、10秒以内に直せなかったものにチェック
付属のCDを聞きながら音読
チェックした箇所をもう一度
チェックが無くなるまで繰り返す
社会人の英語学習は参考書とオンライン英会話で効率的に
ここまでは、主にインプットの英語学習について紹介してきました。インプットしたものは、必ずアウトプットをしましょう。なぜならば、アウトプットをすることによって、記憶に残りやすいからです。
ここでは、社会人向けのオンライン英会話を2社紹介します。
24時間いつでもレッスンが出来る『ネイティブキャンプ』
ネイティブキャンプは、24時間予約不要で、レッスンを受けることが出来ます。
また、定額でレッスンが受け放題なので、レッスンすればするほどお得になります。
忙しい社会人にとって、いつでもレッスンが受けられるのはありがたいですよね。
ネイティブキャンプのアプリもあるので、スマホでレッスンを受けることも出来ます。
日常会話からTOEIC対策まで、レベルにあったカリキュラムを組むことができるので、自分にあったレッスンをすることが出来ます。
7日間無料体験が出来るので、まずは体験してみるのが良いですね。
- 月額:6,480円~
- レッスン時間25分
- 教材費:無料
- 無料体験:7日間
ビジネス英語を学びたいなら『レアジョブ英会話』
社会人の中でも特に、ビジネス英語が学びたい方は、ビジネスマン向けNO.1のレアジョブがおすすめです。
レアジョブには、ビジネス英会話コースが用意されており、社内会議やプレゼンといった、場面にあわせた英会話を練習することが出来ます。
もちろん、ビジネス英語以外にも、初心者向けや日常会話など、レベルにあったレッスンを受けることが出来ます。
また、アプリ1つで、レッスンの予約から、受講、復習が行えるので、スキマ時間を利用して勉強することも出来ます。
無料トライアルはレッスン2回分(1レッスン25分)あるので、まずはトライアルを受けてみて決めてもOKです。
- 月額:4,200円~
- 初期費用:無料
- 教材費:無料
- 開講時間:6:00~25:00
- レッスン時間:25分~100分
- 無料体験:レッスン2回分
※さらに詳しく知りたい方は>>【無料あり】初心者にもおすすめの英会話スクール4社【ニーズ別】でも、ニーズ別に英会話スクールを紹介しています。
社会人向けの参考書をつかった効率的な勉強の進め方
ここまで社会人向けの参考書を紹介してきました。
最後に補足として、勉強の進め方を解説します。
参考書は1冊を使いこむ
最初に説明した通り、何冊も同じスキルの参考書を買うのではなく、まずは1冊を完璧にマスターしましょう。それでも足りないと感じた時は、違うものを買ってもOKです。
身近なゴールを設定する
最終目標は、「TOEIC満点」や「海外で仕事をする」でも大丈夫ですが、まずは身近なゴールから達成できるようにしましょう。もちろん、最終目標を意識してのゴールの事を意味します。
たとえば、「いつまでにこの参考書を終わらす」のような、身近に達成できる目標でOKです。
より詳しく知りたい方は>>社会人から英語を勉強する最適な進め方と勉強法【目標設定が最重要】をご覧ください。
まとめ:社会人で英語学習を始めるなら自分のレベルにあった参考書を
以上、社会人向けの英語学習に最適な参考書を紹介しました。
参考書を買うには、まず自分の英語力を知ることから始めましょう。TOEIC400点代の方が、いきなりTOEIC800点以上を狙った参考書を使っても、理解する前に、難しくて飽きてしまいます。
基本は中学英語をマスターしていれば大丈夫ですので、まずはそこから始めてみましょう。